U.X.O


 

2024/01/15  渡辺美里 / オーディナリーライフ

 

熊本から。あけましておめでとうございます。能登を想いながら。 特別な公務員から一般の職業に戻り、本当に充実した毎日を過ごしている。転職して4ヶ月経ったが、4ヶ月連続で自宅にいるのは実に20年ぶりだ。我ながら信じられん。転職していわゆる、当直や出張で家を離れることがなくなった。普段もドア to ドアで、朝8時前に家を出て夕方6時には帰ってくる。そんな今は、茶太郎と毎日散歩に行ってキャッチボールしてモフモフしてといった事をやれてる。前職では、不在ばかりして茶太郎には寂しい想いをさせていただろう。これは、何でもない穏やかな日々を人生の中心に置く為、時間とストレスを換金して「給料」という形で支給される毎日に、真っ向から対抗した結果だ。はぁ、気づいてよかった(安堵のため息) そして7年間使っていた、MacBook Pro 15’ がこのタイミングで息を引き取り、新しくMacBook Air 15’を購入した。俺の人生で7代目のMac。ジョニーアイヴが去ったアップル製品が、これからどうなるか楽しみでもある。あ、そうそう、新しい仕事もかなり順調。今までの経験が爆発的に発揮されていて、我が社の重要な歯車として存分に機能しているよ。

 

 

 

 

 

  

  

   

 

   

   

  

  

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/09/17   Godspeed You! Black Emperor /  OUR SIDE HAS TO WIN (for D.H.)

 

 

熊本から。あれから19年が過ぎた。このブログもそれくらい経つ。そして先月、勤めていた仕事を退職した。理由はたくさんあるが、そのうちの一つは今後の俺の人生を再構築する為だ。そして次の会社にはすでに内定しおり、熊本ひいては日本、世界に繋がる会社の一人として携われる事になった。いよいよシニア世代になる20年後に向けた方向性にシフトする。20代から40代までのプロジェクトは終了。いやあ、約20年間、本当に楽しかった。たくさん泣いたし、きつかったし、嬉しかったし、すげえムカついたり、抱き合ったり、死にかけたり、暑かったり、臭かったり、もう何もかも引っくるめて楽しかった。そして半月ほど”44歳無職”に突入する事ができたので、晴れて自由の身となり中欧へ行ってきた。オーストリア・チェコ・スロバキアの3カ国へ。今日はその旅のダイジェスト。わずか1ヶ月半で、退職と転職活動、からの内定にこぎ着け、海外に旅に出るという、我ながらこの行動力はすごいと自負しております。そしてこの20年間で15ヵ国旅することができた。よし、上出来。

 

オーストリア ウィーン

拠点はオーストリアのウィーンにした。制裁でロシア上空を飛ばず、珍しくアラスカ上空→グリーランド→フィンランドという航路で、さらに乗り継ぎに失敗しドイツで野宿するというトラブルを楽しみつつ30時間もかけてウィーンへ向かった。グリーンランドを上から見れたのは貴重だった。ヘトヘトで到着したが、それにしても本当に街並みが美しい。一つ一つの彫刻が目を凝らしてみなければ細部が読み取れないほど、小さな部分まで美意識が宿っている街。ここでは朝ジョギングをし、ゆっくり朝食をとり、昼までダラダラ。昼からはウィーン市内をうろついて、夕方は晩飯食べて、夜もうろついてビール飲んで寝るという、健康的な日々を暮らす。社会のしがらみも、仕事のストレスも、日本特有のマンネリ感も一切なく、毎日出会う新鮮な風景に、20年間張り詰めていた心のスイッチをオフにした。本当にオフにできた。

 

 

 

 

スロバキア ブラティスラヴァ

列車でスロバキアの首都、ブラティスラヴァに向かう。少しでもウクライナに近づいてみたかった。ここからキーウまでは熊本ー東京間くらいの距離だったが、隣の国が戦争状態にあると考えると胸がざわついた。でも街の雰囲気は至って平和で、何事もなく、普通に動けた。こんなもんなのか、すごいな、もっと閑散としているとか、難民がやたらいるとか、何かざわざわしているのかと思っていた。が、そんなもんだった。普通にスタバでコーヒーフラペチーノを飲む。そして、チェコスロバキア時代のもう片方の、チェコもそういや行ったほうがいいなと急に思い立ち、チェコ行きをここで計画する。

 

 

  

 

チェコ ブルノ

列車でチェコ第2の都市ブルノへ向かう。ものすごく小さな街で、路面電車でウロウロする。行ってみたかった現代建築の巨匠トゥーゲントハットの自邸に行ったら、なにやら荷物の搬入中で、ああ、入り口こっちなんだ と思って作業員と同じ流れで一緒に入って行ったら、その日は休館日だったらしく、警備員につまみ出されるというトラブルも楽しんだ。なので中は見れなかった。チェコではウクライナの燃やされた車が展示してあり、被弾の跡が生々しく感じた。でももう俺は戦争に行くことはないし、もうそんな事を考えなくていいのかと思うと気が楽になるのと、胸が締め付けられるのと二つの想いがあった。その後、またウィーンに戻り、日本へ帰る。帰りはギリシャ上空→カザフスタン→中国の航路だった。行きと帰りで、ちょうど地球を1周する様な航路だったのでラッキーだった。これは初めてだな。そんなわけで今週から次の人生のステージに入る。税関で「職業は?」と聞かれ、「無職です」と答えるのは気持ちよかった。次は日本の未来がかかっている会社。その内部で仕事ができるのが楽しみだ。いずれにせよ、人生はまだまだ続く。相変わらず独りで、イースタンユース吉野風に言うと、スットコドッコイで歩いて行くよ。俺も頑張るから、君も頑張れ。君がまだ頑張るなら、俺もまだ頑張ろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/05/04   DJ KRUSH featuring BOSS THE MC /  Candle Chant (A Tribute)

 

 

熊本から。人生とは。歳をとると身近な人が死ぬという事が増えてきた。それでも俺は生きていて、茶太郎と毎日散歩をし、こうやってBOSS THE MCの音楽を耳を澄まして聴いている。最後にどんな光が見えて、何を思ったのか俺にはわからない。人のために生きた人が、1分ほどで死の宣告をされ、人生が終わり、我々が上方と呼ぶ方角に行ってしまう。。 俺はいつ死ぬんだろう。明日死ぬのかな。来年かな。君はいつ死ぬんだろう?明日か?昔好きだったアーティストはもう死んでるだろうか。嫌いだったクソな元上司はもう死んでくれただろうか。もう会わなくなった君を含み、あの人は死んだだろうか。他人が体現してくれた「死ぬっていう概念」を突きつけられると、突然死がせまった時に ああ、今回は俺なのか とも思ってしまいそうだ。スウェーデンのスコーグスシュルコゴーデンを思い出す。あの日、死について考えた事、それは今もこうやって。 今日は私、明日はあなた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/03/20   小谷美紗子 /  明日からではなく

 

 

熊本から。先週から新しい職場でばたばた働いている。アメリカとのビデオ会議もあったが、まったく完全に英語が聞き取れなかったのはさておき、それでもこの1週間の感想はかなりホワイトだ。 というのも、無自覚と無関心のZ世代、思考停止したバブル世代のおっさん、進歩と変化がない氷河期世代。。この手の奴らがいないのは、本当にストレスフリーだ。前の職場はそういうのがオンパレードだっただけに、仕事よりもその足かせにイラついてた。7年間無駄にしたが、よく耐えたな俺。もはや40代。住宅ローンに縛られた中年なのだから、ほんと、世界は残酷でしょうがない。「私は自由にやりたい事やります、やりたくないことは一切やりません」、、大したビジョンも持っていないやつが、よくなそんな発想で社会で食っていこうだなんて思ったな。そして俺は来週から英語での仕事になる。苦痛と興奮が同時にくるやつだ。やりたくないことは一切やりたくないんだけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/02/12 envy /  君の靴と未来

 

 

熊本から。転勤が決まった。次の場所は同じ熊本。仕事の内容と、求められる事と立ち振る舞いと言語が今と完全に違う分野。スティーブジョブズが生前「トイレ掃除でも、なんでも、世界基準で仕事をするんだ。そうすれば周りが君をほおっておかない」みたいな事を言ってて、それを胸に、俺の考える世界基準の品質で何でもしてきた。今回の異動はまさにその結果。アカデミックでもなく書類上の成績が優秀ではないにもかかわず、回り回ってトップからのヘッドハンティング。なんなんだこれは。 嬉しいを飛び越えてワクワクと、不安と、焦りがごっちゃになって渦巻いている。あの日、初心だった点と点が繋がり始める。茶太郎がスヤスヤ眠れる様、ミサイルが飛んでこない平和を。直感と情熱と、その先に。君の靴と未来へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/01/15  Hilmar Orn Hilmarsson, Maria Huld Markan Sigfusdottir & Steindór Andersen  /  Spár eða spakmál

 

 

熊本から。あけましておめでとう。2023年もぼちぼち更新していこう。新年は、実家の蕎麦屋を継ぐ為、最近退職した俺の推しNo.1のスーパーがっちり体型ノンケ後輩くん(165-80-28)のとこへ蕎麦を食べにいった。割烹着がめちゃくちゃ似合ってて卒倒するかわいさだった。修行中の味だったが、さすが老舗で美味しかった。あとは、こっちのお店に飲みに行きまくったりした。人生初の週3回も飲みに行った。そのお陰で、新しい知り合いもできて 新年の滑り出しは好調だ。来月には次の職場の内示が出て、うまいこと行けば2023年はターニングポイントになりうる年だ。さて、コロナの鬱憤はそろそろ終わりにして前に進みますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2022/12/31   ACIDMAN  /  最期の景色

 

 

熊本から。2022年が終わる。そんなわけで振り返ろう。今年はとにかくイラついた年だった。年をとって丸くなるどころか、ますます研ぎ澄まされてきて、仕事からプライベートから、何から何までイラついていた。コロナの影響か、厄年の影響か、更年期障害の始まりか、、 ゲイの交友関係は特に広がることはなかったが、逆に、狭くする手法が良い気がした。連絡先を一掃しよう。また、SNSによる”手軽に簡単・誰でもご当地ゲイドル化の波”はあらゆる世代に行き渡り、彼らの提供するクソみたいなコンテンツを傍観するという、時間の無駄を散々犯してしまった。(ちくしょうでも気になるぜ!) よし、こうしよう、うんそうしよう。来年は開かれるどころか、ますますクローズドな方向にシフトし、この、コンプラ、分断、自分第一主義の社会、、、こいつを満喫しようと思う。そうしよう、やってみよう。 では、良いお年を。

  

 

   

   

   

   

 

  

 

  

 

 

 

 

    

 

 

  

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 

  

 

 

2022/11/21   envy / Seimei

 

 

熊本から。人生の次の段階になったので、意気込みを。 6年前に熊本に帰ってきてからというもの、なんでこんな毎日おもしろくないんだとイライラしてて、そんなこんなで6年が経った。迷信的な「厄年」というのをあまり信じなかったが、その厄年とやらに本当に最悪な出来事(上司にブチギレ事件)が重なり、そして「後厄」と言われるこの時期に、新たな良い動きがあったりと、人生本当に不思議だ。良い動き、それは次の転勤先のオファーが向こうから来たという事。面白いことに、公用語は英語という、立ちくらみがする部署だ。俺的には今まで外国でのニッチな仕事を承ってきたが、その話が、我が社のマニアックな人達づたいで上に伝わったらしい。この6年間、誰でもできる様なしょうもないルーティーンな仕事をしてきた反動で、このクレイジーな件は快くOKした。やれやれ、なんだか面白くなってきた43歳。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

  

 

  

2022/10/02 Cocco / Heaven’s hell

 

 

 

熊本から。心にゆとりのない日々。久しぶりに気持ちを整理しよう。 先日、東京から友達が来た。食事や、観光、酒を呑んでて気になった事、それは彼がネットに常時接続することだ。Twitterで何百人という、俺からしたら立ちくらみがする数のフォロワーがいて、その人たちに向け情報を発信する。一方、俺はTwitterなんて単なる独り言、つぶやきの世界。このズレがポイントだ。 熊本での馬刺しや、温泉、ライブ後の感想や、一緒に寝ることは、こちらが提供する「コンテンツ」なだけであって、せっかく久しぶりに会って、この、今を”一緒に楽しむ"という側面ではなく、今を"みんなに知ってもらう"という事、、、をやりたいのかもしれない。結果、一気に興醒めした俺は、塩対応の末、彼には東京へ帰ってもらった。どうだろう、何百人ものフォロワーがいる人で、一人一人会いに行って友達はできただろうか? 何百人、何千人から気にしてもらえないと毎日寂しくてたまらないのか。ジムやスタバに行っただけで、何百人に伝える事なんだろうか。ライフスタイルの違いだろう、これらは俺にとって気色の悪い文化でしかない。フォロワー数1000人? だからなんだよ。

 

       

  

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2022/06/27 Marconi Union / Flying (In Crimson Skies)

 

 

 

熊本から。久しぶりの休み。ゴールデンウィークから怒涛の忙しさで、残業と休日出勤がブラック企業並みになってもう、マジできつい。ほんと誰のせいだよ。久しぶりに3連休をとり、縁側でくつろいでいる。 さて、最近。50代の方々の動向に注目するようになった。職場や、アーティスト、友人の50代、その人たちがどうなっているか。俺もあと7年で50代に突入するが、この、50代っていうのは、人としての到達点なのかと。再結成して活動するバンドもいれば、役に立たなくて、給料に見合わない無能な上司もいる。フリーターを選び、気楽に過ごす友人もいれば、煽り運転やパンティー盗んだとかで捕まるやつもいる。それぞれが10代、20代、30代、40代、と経てきた結果の現れが50代なのかと。積み重ねと、アップデート、変化と進化の先が50代。これだけ自由の国日本において、好き勝手、平和に暮らせて、ちんたら生きてきた到達点がこれか、、、 楽しみと恐怖は表裏一体。俺はどうなるだろうか。まあまあいい感じになればいいんだけど。 さて明日も仕事がんばろ。  

 

 

   

   

  

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2022/04/24 Дельфин / Чужой

 

 

 

熊本から。コロナの次はロシア。何もかもが信じ難い状況が続く。もしかして、ゴールデンウィークに穏やかに過ごせる国って奇跡なのでは? 思えば生まれてから42年間、こうやって平和に生きてこれた事こそすごい事だったんだ。陸続きになってたらとっくに消滅していた国だったかもしれない。今、世界中に我々西側の考え方を広めまくって、のうのうとカフェでくつろいじゃったりして という歴史に銃口を突きつけられている。相当ムカついていたんだろう。社会や共産、民主主義、どれが正しい、そういうのを無視して、ロシアのバンドは相変わらずカッコよくて、独特なサウンド、疾走感で、ロシア語のボーカルが新鮮で、音楽の領域だけはサブスクリプションという枠組みで機能し、感動とお金が、死者をともなわずアーティストとリスナーで受け渡されている。石油や天然ガスとは打って変わって。

 

 

  

 

 

   

   

  

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021/12/05 globe / DEPARTURES

 

 

 

熊本から。久しぶりに更新。コロナコロナコロナで、この2年ほど熊本から出ていない。煮えきれない想いや目標は、なかった事の様に自分の中で消えてしまいそうになっている。20代の頃に考えた生活は今送れているのか? 家を建て、車を持ち、家庭を持つ そんな事が、当たり前の事が、自然に手に入る未来が、ゲイの世界でそれに匹敵する事が、どの程度可能だろうか。 家庭を持つ事以外が実現し、贅沢にも、この退屈な毎日を病んだ気分で過ごし、熊本地震や豪雨災害で、破壊の様を目の当たりにしておきながら、消化試合のように毎日過ごしている。 globeのアルバムを久しぶり聴いたら、なんてこの頃は毎日ワクワクしながら生きてたんだろう と思った。1曲目のさあ始まるぞと、中盤のヒット曲、思いの他イマイチで飛ばす曲、そしてアルバムの最後を飾る壮大な曲。全体を通して流れる様にワクワクしたあの頃。やりたい仕事。何もない穏やかな毎日。安定した収入。確かに欲しかった。手に入れてしまえば、思考停止しつつある自分と、未来への想いが霧がかった事になっている。 これは?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      

 

  

 

 

   

   

  

 

  

2021/07/18 秦基博 / 言の葉

 

 

 

梅雨が明ける、熊本から。俺は1回目のワクチン接種が終わり、まもなく2回目が来る。そしてコロナの中で、だいぶ心の闇が職場にも、世間にも、自分にも蔓延し、困ったちゃんな状況になっている。人に対して強くあたったり、すぐイラっときたりと、そしてその逆で人から強くあたられたり、人にイラッとされたりと、攻撃的な私、相手になっているのが実感できる。にもかかわらず、相変わらず茶太郎はいつも俺に飛びついてきて、いつも通り散歩に行き、いつも通りしっぽを振ってくれる。この精神的な差はなんだろう。犬の一生の中で、本当に大切な事は、食べて寝て、主人と一緒にいること、それにご褒美の骨っこだ。彼らは今を存分に楽しんでいる。 逆に俺らは、金だの、物だの、恋人だの仕事だので複雑でめんどくさい。純粋に楽しむことや畏敬の念に気付いたりと、慌ただしい中から失念している状態だ。いかんいかん。何を手放せば、元に戻れるだろうか。不安、攻撃的な感情、焦燥感、、、 少なくとも茶太郎はこれらを持ち合わせていない。ああ、俺も純粋に「今」を取り戻さないといけない。

 

 

   

  

  

  

  

 

  

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021/04/28 PRINCESS PRINCESS / STAY THERE

 

 

熊本から。春になり新しい職場と、新編成のチームでばたばたとGWに突入した。周りの友人はテレワークや、自粛のあおりを受けつつどうにか持ち堪えている。俺もなんやかんやでいつも通り、お気に入りのかわいい後輩と宅飲みしたり、お気に入りのメロメロな先輩と宅飲みしたりと、ステイホームしている。 ライフスタイルが若い頃からほとんど変わっていなく、もともと一人で行動するお陰で、孤独による閉塞感や、絶望感みたいなのは幸い共存という形でうまく生活できている。そうなんだよ、思えばこっちの世界はいつだって孤独だった。一人で解決しなければならなかった。今更寂しいとか、誰かに頼ってみたい的な闇は、かれこれ20年以上前から絶望して継続してるぜ。 新緑が芽吹き、枝が揺れ、木漏れ日溢れる縁側でゴロゴロ。家で森を感じる。4年前植えた木もいい感じに成長してきた。さあ留まるか、前に進むか。成長へと駒を進めよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021/02/28 BUMP OF CHICKEN / コロニー

 

 

熊本から。 コロナの影響でだいぶ生活が変わった。単純に人と会わなくなったし、レジャーが9割ほど減った。行くとすれば温泉か、茶太郎の散歩か、一人でステーキを食べに行くか くらいだ。まわりの人も同様に変化が見られる。どこか闇をもっているのか、ハッチャケられないのか、閉じこもっているのか、負のオーラがうっすら見えるようになった。そしてそれは俺にも。ここ数年、他人に対して特に神経質になっている自分がいる。仕事でもプライベートでも「なんてあいつはクソなんだ」と感じることが多いし、遭遇する確率が高い。そしてそういう状態にものすごく疲弊している。この変化をどうかプラスの状態に変えたいのだけど、機会と偶然が訪れないので今は、「じっとして耐える」ことにしよう。解決策がわからない。思考停止に近いが、スピリチャル系WEBでは「大丈夫、一歩ずつ少しづつでいいんだよ」とか言ってるので笑える。何言ってんだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020/12/25 THE MAD CAPSULE MARKETS / 家畜

 

 

熊本から。今年も終わる。ここ数年にわたる狂気の役職から任期満了で解放されて、やっと平穏な生活を手に入れた。いやぁブラック企業並の扱いを受けた3年間だったからホッとしている。その仕事上で大きな成果があった。それはパワハラをしていた上司を左遷することに成功。俺を含む多くの部下がヤツのパワハラと屈辱に耐え、そして3人が退職した。そのアホを、俺を筆頭としたチームで上司と人事部に告発。3年にも及ぶ調査と証言、分析報告書をA4用紙5枚にまとめ提出。見事パワハラが認められ、コテンパンにした。その後さんざん俺に文句を言ってきたが、もう遅し。俺得意の塩対応(態度180度反転)で相手にせず、九州から出て行ってもらうことになった(ニコ笑)。これで我が社を去った3人の仇を打てた。まるで半沢直樹の世界。 飼い慣らしたと思ったか?上手くいったと思ったか? だけど飼い犬は、主人の首を喰いちぎる隙を待っているんだ。 それでは、穏やかなクリスマスを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    

2020/10/18 Cocco / 風化風葬

 

 

熊本から。 先月、職場の後輩が自殺した。いつでもどこでも人が死ぬ。他人からみたら解決できたであろう問題に行き詰まり、解決に向かう前に死を選ぶ。たとえ奥さんと子供がいたとしても。 式場は花の香りに包まれ、静かなクラシックが流れて、生前の写真が飾られていた。高校時代は野球部でピッチャーをし、友達とキャンプに行き、結婚をし、子供と海で遊ぶ、そんな写真。その彼が誰にも何も言わず、何も書かず深夜に首を吊った。職場のみんなは泣いていた。俺も泣き崩れた。名前を呼んでも、すごく綺麗な顔で、眠ったままだった。普段の彼は、明るくいつも笑顔で真面目な印象しかない。死ぬほどの理由とは。 昨日までいた人が、二度と会えなくなる事実。死の選択、無限の世界、肉体を離れ次なる物質へ。 どうか、光の彼方へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

2020/08/06   Jimmy Scott / Nothing Compares 2 U

 

 

熊本から。破壊と悲しみが今も続く1ヶ月。全国的には日常が流れていき、毎日アップデートされるニュースに泥と埋もれていく。 なんでもない、普通の日常を失った人達は現在進行形であなたの日常の影にいる。今回の破壊がたまたまあなたの街ではなかっただけの話だ。80代のおばあちゃん。家が埋もれて泥だらけになった部屋で、探していた物がバッグに入ってた。バッグかどうかも判別できない程、泥とヘドロだらけで、原型がひと目ではわからなかったが、中から取り出した黒い箱を、泥をぬぐってうれしそうに「あってよかった。本当にうれしい」と取り出した。中には大事にしていた真珠のネックレスが入っていた。通帳でも、お金でもなく、「思い出の品」だった事に、みんな黙ってたけど、涙をこらえていた。元に戻すことは簡単な事ではない。もしかしたら戻らないかもしれない。でも、せめて、住んでる場所だけでも、また前を向ける状態まで戻さないといけない。 黙々と粛々と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020/06/07   Telefon Tel Aviv / Sound In A Dark Room

 

 

熊本から。梅雨も間近に。日記を読み返すと忙しい忙しいと2年前から言っている。でも本当にそうなのだから泣けてくる。働き盛りと言えばいいのだろうか、ガムシャラよりも目隠しで走っている感じもしなくもない。コロナ期間は予定ではポーランド、チェコ、スロバキアの旅に出るはずだったが、結局行けず、誰とも会わずに茶太郎と散歩に行ったり、マスクを作るという自粛満載な生活をしていた。誰かに会いたいなー寂しいなーと思うも、歳を重ねるごとに人とつるむのが面倒くさくなってきてて、酒も月に1回飲む程度になった。唯一会ってるのが地元の幼なじみだ。フジロックや、放浪の旅にいつも一緒だったメンバー。小学、中学、高校、社会人、フリーター、無職という、全ての時代でつるんでいる。たくさんの知り合いは元からいないが、少数精鋭な繋がりは貴重だ。あと、長電話できる友達もLINE中心の現在、物凄く貴重。そして、作ったマスクを確認したら、アプリのプロフ画みたいになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020/03/28   envy / HIKARI

 

 

熊本から。3月になってしまった。あけましておめでとうございます。怒涛の忙しさはまだ終わっておらず、なんやかんや社会の歯車として働いている。あまりの疲労に転職を考えたり、無力感を抱いたりしたが、やっぱり今の仕事は好きなので続けることにした。だから、今こそ思い出したいと思う。若かれし日に決意したあの思考と、描いた理想は今の日か。願った道は、進んだ道は正しかったか。試行錯誤と堅忍不抜を乗り越えた意思は価値はあるのか。40歳になってもその答えはまだ見えず、まだ俺は何もしていない気がする。始まったつもりでいて、何も始まっていないのかもしれない。今から行くよ。その光を持って。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2019/12/28   agraph / flat

 

 

熊本から福岡へ。 福岡モーターショーに行った。お目当てはホンダの電気自動車を生で見るため。車の買い替えどきと、俺好みの車だったので次はこれにしようと思っている。ついにガソリンから脱却する時が。ハイブリッド車ではなく、完全電気。せっかく400万近く払うのだから、新しい時代を感じたいのと、このキュートなデザインに惹かれているわけです。そしていよいよ今年も終わる。今年最後は、職場のレスリングをやってた強面ガッチリの後輩と酒を飲むことができた。ああ、こういう素敵な時間が毎週のようにあればいいのに。。。 来年こそは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    

 

 

 

 

 

 

 

2019/12/05   Rawtekk / K.I.A.

 

 

熊本から。今年最後の仕事はアメリカ人との通訳だ。英語を勉強して10年くらいたったが、即席のチームで意思疎通を図り共同しながらゴールを目指すというのは、日本人だけの職場よりも遥かに楽しい。今のチームには優秀な人材と、未知の知識で溢れているので年末までこのままつっきろう。一方で、やはり周りにはたくさんの古典的なおっさん達と、挑戦とは無関係の若者達で溢れているが、来年からは自分のやるべきことにフォーカスして、アホに惑わされないように進もうと考えた12月の寒風吹き荒れる坊主頭には寒いアラフォーおじさんの冬。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 2019/09/29    矢野絢子 / 吉野桜

 

 

熊本から。先月から茶太郎と二人で暮らしている。実は最近、母が家を出た。理由は姉が子育てを終え、姉宅に十分な空き部屋ができたのと、将来の介護は姉チームに任すことになったからだ。と言っても俺んちから5分の近さなんだけど。 そんなこんなで一人暮らしを満喫しているが、熊本ならではの選択肢の狭さと、俺の群れたがらない性格から、静かな週末を過ごしている。このまま独りで生きていくってことはどういうことだろう。病気になったら? 高齢になったら? 生活費は? 公園で子供を見かけては茶太郎に目をやり、後輩の結婚式に出席する。自分の進んでいるレールはそんなに暗いものなのか? 先日、茶太郎を海に連れて行った。世界を少しでも見せたかった。茶太郎は、初めて見る光景に驚いていたんだと思う。遠くまで続く景色。ずっと水平線を見ていた。一方で俺が言葉をなくすほど立ち尽くしたのは10年前のアイスランド以来そういえばない。言葉も交わせない、人間と犬。種族も違うのに、ドライブに行って海で遊ぶ。なんて純粋な関係なんだろう。それに比べてノンケもゲイも、離婚やハウリングに大忙し。 この違いは何だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      

 

 

 

 

 

 

    

2019/07/08    eastern youth  / ズッコケ道中

 

 

熊本から静かな夜に。先月ついに40歳になった。24歳から記録し続けているこの日常が、ついにアダルトな世代に突入する。予想以上に精神的な中身は変わっていなくて、アホとは遭遇するわ、忙殺される仕事だったりやら、立ちくらみがする毎日を過ごしている。 大人になることと、変わらないでいること、、、いや、変わってくれないこと泣 は、両立が難しくて、次の段階に突入したことを考えると先が思いやられる。恋に悩んだり、人間関係に疲れたり、仕事に発狂しそうになったり、結局は夢見ていた印税生活や、そろそろ当たってもおかしくなかった宝くじもどこかへ去ったりと、震災後感謝したはずの「なんでもない日常」にすっかり飽きてしまっている。二十代の前へ進む勢い、三十代で積み重なったのか努力!? 四十代、どうなる? eastern youth 吉野寿の言葉を借りれば、スットコドッコイになるんだろうか。 ズッコケ道中を楽しんでいる。目隠しの、綱渡りを!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      

2019/04/25   world's end girlfriend / SEE YOU AGAIN

 

 

 

熊本から。あっという間に4月が終わる。今日の今日まで、ものすごい忙しさで、家に帰っても頭がぼーっとして発狂スレスレの39歳になるところだった。幸い明日から長期の休みで、ましてや、俺の長年の同期である、長崎の後輩君が同じ職場に転勤してくるという奇跡が起き、まるで毎日がデートのような気持ちで仕事ができている。庭の木も若葉が生え、俺の部屋からの眺めも良い感じで森林感が出てきた。5月は飲んで、寝て、音楽聴いて、茶太郎と遊ぼうと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 

2019/01/19   Goo Goo Dolls  / Iris

 

 

 

熊本からエストニアへ。 ヘルシンキからエストニアの首都タリンへむかう。この時もフェリーで移動した。甲板で凍えるような寒さで港を見送り、次の港が近づくあのワクワク感はたまらない。昔、沖縄で逆方向のフェリーに乗った痛い思い出あったので、搭乗するときは何度も行き先を聞いた。タリンはバルト色が強くて、北欧の雰囲気とは全く違っていた。北欧の青く白いイメージから赤く茶色いイメージ。旧市街で地ビールと現地の料理を食べ、中心街へ行くと一変してハイテクな街並みに驚く。日本での生活から全くかけ離れた場所と距離と時間に、自分が一人でここにいることに信じられない気持ちになった。添乗員も通訳もなしで、やたら遠いとこに来たもんだなあと。あと、バーでビールを飲んでいたら、 Irisが流れていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     

 

 

 

 

 

 

2019/01/17   Loney, Dear / I Lose It All

 

 

 

熊本からフィンランドへ。 ストックホルムからヘルシンキへフェリーで1日かけて移動した。航路での国際線は初めて。丸1日かけてゆっくり船の上でビールを飲みながらフィンランドへ。 ヘルシンキはとても小さな街で、歩いてでも周れそうだった。かもめ食堂に登場するウルヨンカツスイミングホールや、カフェアールト、そしてかもめ食堂。食堂のおじさんがとても気さくで、2日間食べに行ったら「今日もおにぎり食べるかい?」と聞いてきてくれて嬉しかった。ウルヨンカツスイミングホールは基本全裸だったので、まさかの全裸で泳ぎまくった。滞在間は、食事を楽しんだり水泳したり、ぼーっとしたり、特に何もしないことを楽しんだ。それがまた心地よくて心からリラックスしていた。こういう空白の時間が人間には必要なんだろう。そういう国だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2019/01/16   Sigur Rós / Flugufrelsarinn

 

 

 

熊本から。スウェーデン ーフィンランドーエストニアの旅が終わり現実世界でまた忙しく過ごしている。冬のこの3カ国は本当に美しくて言葉をなくす景色が広がっていた。今回はスウェーデン・ストックホルム編。今から20年ほど前、テレビで”スコーグシュルコゴーデン”についてオンエアーされていた。世界遺産に指定されているグンナールアスプルンドが設計した公営墓地。「人は死んだら森に帰る」という衝撃的な概念と、礼拝堂の門に書かれている「今日は私。明日はあなた」という言葉。門をくぐるとき、死者目線では、今日死んでいるのは死者。 明日死ぬのは俺。 そして、門を出るとき、それは死者の場所から生の世界へ進むこと。「今日はあなた、明日は私」 立ちくらみがする輪廻観だ。森の中で、生と死について安堵した気持ちで考え、不思議と落ち着いた気分で歩いた。そして樹木さえも建築の要素に含まれ計算されつくした空間はため息しか出なかった。はあぁぁーと、白いため息。マイナス8度。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2018/12/04   Lowercase Noises / Rushes

 

 

 

熊本から。冬の旅の計画をばんばん立てている。訪れる国を1つ増やし、エストニアにも行くことにした。今回、東欧は初めて訪れる。楽しみだ。エストニアの国旗、色使いカッコいい。めちゃクール。2019年の計画を外国の落ち着いた環境で、ゆっくり考えよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2018/11/17    Дельфин / Чужой

 

 

 

熊本から。怒涛の秋が終わる、冬が来る。年末年始の予定が決まった。今年は、スウェーデンとフィンランドへ旅に出ることにした。スウェーデン では、グンナールアスプルンドの建築を見に行く。俺の家のコンセプトになった作品。「人は死んだら森に帰る」という北欧の人たちの死生観と俺の死に対する考えは何か共通していて、暗い意味ではなく”死”について考える為にストックホルムへ行ってくる。フィンランドではヘルシンキをぶらぶらしつつ、あの食堂でシャケ定食でも食べにいこうと思っている。そんなクールな冬が来る前に、年末まで仕事は怒涛の忙しさだ。こんなに忙しいものか? やれやれと、ため息をつき駐車場に向かい家に帰る。30代最後の年は最後の日まで前を。後にいる雑魚は申し訳ない、見ないことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2018/09/20    Björk / Jóga

 

 

 

熊本から。東京から友達が遊びに来てくれた。熊本のアンダーグランドな場所に連れて行き、馬刺しや焼酎を呑んで濃厚豚骨な旅を楽しんでもらった。その中で、南阿蘇にある野外ステージ(幅132m)の音響設備をレンタルして、自分の好きなCDをかけるという、二人だけの貸切空間を楽しんだ。ビョークのJógaライブバージョンを再生して、8基のでかいスピーカーからの大音響と、後ろには阿蘇五岳がスピーカーの管共鳴として機能する巨大空間。リラックスどころか逆に興奮してしまう音響システム。ここはしびれるよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2018/09/10     Godspeed You! Black Emperor / Motherfucker=Redeemer (Part One)

 

 

 

熊本から。秋になった。39回目の秋。今年の夏は大人しいもので特に予定もいれることなく、水草水槽と熱帯魚の生態系の立ち上げをこつこつとやっていた。そんでようやく雰囲気が整った水槽になって、リビングのシンボル的な存在に。光合成と呼吸のサイクルや、魚とエビ、貝の複雑な生態系を考えていると少しだけ日常のストレスを忘れることができる。北海道や広島をはじめ、もはや安全な場所なんてないのかなんて思いながら、熊本の復興も東北の再起も沖縄のしがらみも破壊と創造のサイクルに乗って、生産と消費の欲求を延々、死ぬまで続けていく。無駄を含み、時間が過ぎる事と、熱量をうまく交換できればいいが、冷え切った思考と諦めを乗り越えるのは、誰の世話でもなく自分だと気づくことが、前進の一歩だと、秋の空に考えた39歳。不屈のちっぽけな光 vs 永遠に密集する闇、OK?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2018/07/29     envy /  Chain Wandering Deeply

 

 

熊本から。久しぶりに音楽の話を。先日、envy と monoのライブを観るため東京へ行ってきた。ボーカルの脱退復帰と、メンバーチェンジを経たenvy。ドラムが脱退新加入したmono20年近く好きなバンドであり、未だに深化しているバンド。彼らの演奏は毎回言葉をなくす音圧であり、ライブ終了後茫然としてしまうのは毎度の事だ。(他の日本人アーティストではこの手の感覚はほとんどない)  一つの事を鋭利に続け、極めて高い域に達してもまだ続ける姿勢は、年齢を理由に立ち止まるな と突きつけられた様だった。解散発表の時はもう観れないと思ってた彼らの演奏を見れてよかった。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2018/05/27     U137 /  Watching the Storm

 

 

熊本から。究極に忙しい。4月から役職が変わり、ものすごい量の情報を処理しなければならなくなった。使いたくないWindows PCで残業の毎日。疲れ果てて家にたどり着き、風呂入ってベッドへ。いよいよ頭も体も強くないと我が社の要求に応えれない時代が。。。仕事になれて、5時ピンで帰れるようがんばろう。 ここ最近は仕事と家の往復、カオスでストイックな毎日だった。でもこれでいい。昔も今も、こんな感じだった。幸い、今の仕事は好きなので、疲れはするが苦ではない。以前の仕事は退屈の毎日だった。手に仕事を。心に情熱を。褒美に金を。 この三角関係が保たれているので良しとする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2018/03/13     источник /  Mожет правда все закончится вот так

 

 

 

 

熊本から。家の内装の手直しがようやく終わった。しかし、まだ縁側が残っている。たぶんゴールデンウィークには全ての手直しが終わる。 最近は風呂上がりに縁側でビールを飲めるよう、DIYでテーブルを作った。脚をしまうと、いつものフラットな縁側に戻る。なんてことでしょう。茶太郎と遊びながら、後輩とビールを一杯。いいねー  植物も徐々に増えてきて、春らしくなってきた。今年植えたモミジとシマトネリコが大きくなって、木陰をつくってくれるのを楽しみにしている。ああ、もう3月。別れと出会いの季節。俺は出会いよりも、別れを重点に置いている。LINEや電話帳から消え、やがて脳から消える。さらば さようなら。また会うことはないが、それぞれが再び会わないことを。これは俺にとって、とても清らかなことだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2018/02/25     hide /  HURRY GO ROUND

 

 

 

 

アメリカから帰国。10年前、全く英語を話せなかった俺が、今ではアメリカ人と仕事ができるまでなった。少しは成長したか。帰国して1週間休みをもらい、東京へ友達に会いに行った。そしてずっと行きたかった場所へ。 場所は神奈川県横須賀市。X JAPANhideの出身地。亡くなって20年、本当に長い時間を経て、ようやく彼のお墓へ行くことができた。あの日18歳だった俺はもう38歳のオッサンになっていて、今でも相変わらずhideの音楽に助けられている。たくさんの花に囲まれた彼のお墓の前で、心の中でたくさんのお礼を言った。ありがとうありがとうありがとう。涙をこらえきれなかった。今までの感謝をやっと伝えれた。 海が近い、静かで良い場所。足を運んで良かった。   また春に会いましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2018/01/05     The Lulls in Traffic /  Dominant

 

 

 

 

熊本から。あけましておめでとうございます。怒涛の14連休中で、こんなに休みが長いんなら海外行っとけば良かったと思った。年末年始は長崎の後輩くんが生まれた息子をつれてきたり、宅飲みして酔っ払った職場の後輩が、俺を抱き枕にして寝たりとか、格闘技をやってる同期が家に泊まりに来たりと、ハイスコアな人たちとマンツーで酒を交わせて良かった。 ふー   茶太郎も大きくなって、最近は公園でキャッチボールも出来るようになった。俺が投げて茶太郎がダッシュで取りに行くという。そんな平和でいつも通りの2018年であるように。というわけで、しばらく米国へ行って来る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017/12/25     Electric Youth /  andata - Electric Youth Remix

 

 

 

 

寒風の熊本から。今年もようやく終わる。あっという間に忙しくて、あっという間に年末だ。それにしても今年は本当に忙しかった。ほとんど家にいることはなく、山の中にいた。あのデブのせいか。 せわしい中に年をとって、仕事に明け暮れて、うまいビールや、かわいい後輩とよろしくやるってのもまぁいいもんだなと、文明から離れすぎたせいで、泣く泣く感じるようになった。そして来年はアメリカで長期の仕事だ。ゴールデンウィークはスウェーデン・ストックホルムに行く。 来年は39歳だ。相変わらずのテンポでがんがん行くぜ。おりゃー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017/09/10         Bell and Sebastian / We Were Beautiful

 

 

 

熊本から。怒涛の夏が終わって、残暑の秋に突入。8月は幕張へSONIC MANIAに行ってきた。Perfumeはもちろん良かったのと、Squarepusher率いる、Shobaleader one は超絶に素晴らしい演奏だったし(目の前の演奏が信じられないくらい)、朝方のOrbitalのビートと疲労感は心地よいものだった。そして9月。家も完成し、新しい家族を迎え入れた。名前は茶太郎です。阿蘇で生まれて保健所に保護されていたのを、里親募集を見て引き受けることにした。名前は茶色だから茶太郎なんだろう。すでに決まっていたけど、似合っていたのでそのままそれで呼ぶことにした。まだ2ヶ月半。かわいい。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017/08/15         Worlds end girlfriend / 頑是ない歌

 

 

 

熊本から。建て替えをしていた実家がようやく完成した。半年かかった傑作。普通のオーナーではありえない、光の反射や、影の現出、窓の位置や、内部構造への関与など。本当に頭の痛い作業でもあったし工務店的にも大変な客であった(らしい)。でも終わった今、全てに関与してよかったと思う。この玄関も、陰影を美しくするために何度コンクリートの角度とタイルの高さを計算させ直したことか。左官屋の職人さんは、がちむちの超かわいいコでそれはそれで上がった。 建築家の元々のコンセンプトを俺の中で消化し、極限まで無駄を削ぎ落とした作品。ミニマルでシンプル、そんでもってめちゃくちゃ解放的という、素晴らしい建物だ。熊本へお越しの際はぜひ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017/07/23          Sigur Rós / Dauðalogn

 

 

 

熊本から。最近は、、、本当に調子が悪い。先月付き合った人とは早々に別れた。他の物事もまったく良い方向へ進まないし、障害が多く発生する。ほとほと疲れて、全部ぶっ壊したくなるほどヤケクソな気持ちになりそうだ。 そして、そんな中、知らない電話番号からメールを受信した。ヤケクソで頭にきてる状態で、もう寝るしかないと布団に入って気づいたメールだった。それは2年前に別れた恋人からだった。元気にしてますかという内容。我慢していた涙が溢れた。すぐに電話して、2年ぶりに話した。あの日のことをあやまって、震災の話や、お互いの仕事の話、音楽の話など。そしてこの2年間ずっと想っていたこと。俺も前へ進めたこと。 お互いの心を埋めたような気がした。本当に好きだったんだな。また電話しようと言ってその日は終わった。 俺らはSigur Rósの音楽のように、色あせない関係になるんだろう。お互い歳を重ねて。ながい月日の答えが、別れではなかったことを嬉しく思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017/07/12          SEKAI NO OWARI / RAIN

 

 

 

熊本から。豪雨で大変なことになっている。予想以上の被害だ。熊本震災も過去の出来事。新しい災い、新しい破壊、新しい孤独。この気持ちは何ていうんだろう。選ばれた人たちが天災と向き合い、そうでなかった人たちはたまにびしょ濡れになり、不満につぶやく。俺は、自分のことに精一杯になりながらも、どうか他人の、見ぬ人たちの為に全力でありたいと想う。多くの時間を文明から切り離し、誰も知らない真夜中に、良かった  今日も何もなかったと、あの人はもう寝てるだろうかと、これからもそうであるようにと、そっと願う。これは理解を超えた思考だろうか。 傘を差し出す君に映る俺は、濡れていない。水たまりに映る俺は、濡れていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017/06/06          UQiYO / Sl(n)ow Land

 

 

 

熊本から。家は今月末ようやく完成する。深く尊敬するスウェーデンの建築家、グンナール・アスプルンドを想った日本建築。 そして、話は変わるけど永い独り時代も終わり、相方ができた。ネットでもアプリでもない、奇跡的な出会い。同世代のとても優しい人です。俺は一人でどうにかしようと、他者を寄せ付けない狂気でこの熊本地震にも挑んでいたんだけど、新築プロジェクトも終わりが見えて、そろそろ誰かに寄り添っていいんだなと心から思った。そんな相手はどんな人かというと、笑顔が立ちくらみする、モフモフする人です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017/04/22          蓮沼執太 & U-zhaan  / Mixed Bathing World

 

 

 

熊本から。1年が過ぎた。あっという間だった。仕事をしても寝ても起きても家のことで頭がいっぱいで、頭痛がする1年だった。復興はほんの一部で始まって、むしろ俺んちは早い方だ。周りの家、ほとんどが着工待ちになっている。うちの工期は遅れに遅れて、1ヶ月以上予定より遅い。度重なる発注ミスと施工の不手際は未だに現在進行形で発生している。そのためだ。 最近は軒天がはられて、米杉(ベイスギ)と呼ばれるウエスタンレッドシダーの板が美しい縞模様で取り付けられている。屋根もガルバニウム鋼板の銀色がいい素材の色を出している。完成の頃がいよいよ近づいてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017/03/27          ent  / Perfect light

 

 

 

復興の熊本から。縁側の話を。 新しい家は、縁側が広縁(ひろえん)と言われるものにした。いわゆる縁側というのが91cm幅なのに対して、広縁は120cm以上を言うらしい。うちは更に大きく130cm幅で、屋根の軒は180cmという深さだ。このやたら深い軒が、室内からの風景を絶妙な割合で切り取ってくれ、夏の強い日差しを遮り、冬の暖かい日差しを入れてくれる。俺の厳しい内部構造の検査は見事合格し、今週から外観の工程へと進む。外観は釘一本一本の打つ位置を全て”直線かつシンメトリー(線対称)”と要求しており、1mmでもズレてたら全てやり直しをさせると脅している。左の写真の、直線と火打45度の角度と、それを織り成す構造の美しさがわかるだろうか。この構造はやがて板が張られて見えなくなるけど、見えない部分まで美しくないと、哲学は生まれないよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017/02/25          envy  / 暖かい部屋

 

 

 

熊本から。着々と家が出来上がってきている。普通の客とは明らかに違う形で、工事に関与し意見を出し、自ら点検と指示を出すほどの、工務店的にはやりにくい客になっている。現場監督よりも厳しすぎる基準だからだ。全ての図面に目を通し、部材1つ1つを調べ、不ぞろいのボルトや金具の向きを統制し、見つけ出した構造欠陥と施工ミスはお手のもの。工程の見直しと修正はいつものこと。報告と是正を確実にやらせ、実際に現場で自分の目で点検し、決裁が欲しい時はその都度報告させる。釘一本、適当にさせない。俺の職場のプロセスをそのまま持ち込んでいるという ・・・なんて客。笑 ともあれ、窓がついて吹き抜けやロフトがその姿を見せ始めた。やはりリビングの、高さ4.7mの天井はものすごい開放感だ。梁の意匠も前面に出し、横に長い広縁も、大きな片流れの屋根も、窓の均等な配置も、耐震構造の火打や筋交いも、どれもが美しい。木材は日本と、ルーマニア、あとフィンランドの赤松と杉を使っている。木の香りがとてもいい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017/02/05          fox capture plan  / FRAGILE

 

 

 

熊本から。家の新築ブログに変更しようかと思うくらい、最近は何かと建築現場に足を運んでいる。自分の家の出来上がる過程を見るのがすごい楽しい。今回は職人について考える。1つの事を続けることの凄さ。そして1つの事を初心を失わずに続けて行くことの難しさ。その実例を。写真は建物の基礎工事のものなんだけど、コンクリートを詰める業者は愛想はなかったけど、本当に丁寧にやってくれていた。しかしながら問題が発生しており、施工はバッチリなんだけど、なんと図面が間違っていた。中心を支える梁の土台が30cmほどずれていた。頭の中に全ての寸法が入ってる俺は、完成した基礎を見ながらウロウロしてると、ん?なんかおかしいぞ? と、その違和感に気づいた。メジャーもなしに我ながらよく気づいたなと。すぐさま担当を呼び出し、測定。 図面のミスを認め、俺の逆鱗に触れボロッカスに言われ、現在工事は中断している。明日から協議に入り、原因の究明と対策、再発の”次やったらぶっ殺す”と今後のチェック体制の確立を指示する。あと図面をかいた奴をプロジェクトから外す。 俺、客なんだけど。もう俺が仕切るわ。他人に丸投げして良い結果を得た経験が、人生において未だない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017/01/18          DJ KRUSH  / Candle Chant( A Tribute ) feat. BOSS THE MC

 

 

 

阪神大震災を想う。22年経った。あの頃の俺は中学生で、事の重大さがニュースの中の世界でリアリティーが全く無かった。どんどん増えていく死者数の速報をただ見ていた。震災後2000年、建築基準法が改正され、強固な住宅が義務付けられた。俺の新しい家は、現在の最高ランクである耐震等級3を取得し南海トラフ地震に備える。あの日犠牲になった方々の教訓が活かされた感謝すべき静穏な構造。 さら地になった実家は着工へ向けようやくスタート地点に。今年は完全復旧を目指す。そして肉体を離れた旅立つ者の心に、せめて安らかさが訪れてることを祈る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016/12/29          ゆらゆら帝国  / 星になれた

 

 

 

熊本から。93,000の命に尊敬の念を。周辺の1,000,000を超える命を守るために。悲鳴とも言える声、生まれてすぐ死を宣告され、ガスで遠のく意識。白装束の人間が押し寄せ、圧倒的な力でねじ伏せていく。ドキュメンタリー「いのちの食べかた」を観て以来の無力感だった。彼らは星になれた。自分のからだが 燐(りん)の火のような 青い美しい光になって、しずかに燃えて昇っていった。動力となり光となり、生産と生活に無限の奉仕を行い、何ら報いを求めない。本当に頭が下がる。 どうか安らかに、次なる物質へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016/12/18          Worlds end girlfriend  / 水の線路・生命は

 

 

 

熊本から。第2薄暮へ移行する空が 燃える美しさだった。今日も実家に向かい、いよいよ最後のお別れをしてきた。もはや壁はなく、2階の俺の部屋だった場所は外から丸見えの状態。がれきの中に母子手帳と、子供の頃誰かにもらったお土産の置き物を発見。生活の想い出が1つの区切りを迎え、明日から重機で完全に解体していく。福島のいわきから来たという業者の方々は本当に丁寧に、1つ1つ板や柱を取り除いてくれていた。今日は休みで誰もいなかったんだけど、玄関だけは綺麗に掃かれてあってその職人魂に感動した。 築40年の家が役目を終える。どうか安らかに、次なる物質へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016/12/08          ヒグチアイ  / サクラ

 

 

 

熊本から。今年も残すところ みたいな時期になってきた。今日は実家から隣町の震源地である益城町に行ってきた。震災後に行くのは初めてで、現実を知るにはなかなか足を運べなかった。ようやく、俺の家も解体が決まって、最もひどかった益城町はどうなんだろう、、と思って。街を歩いて愕然とした。復興中 なんて言葉は程遠い状態。「がんばるばい熊本」の、のぼりが虚しく見えるほど。 家は潰れ、電柱も傾き、手がつけれない家屋がまだまだたくさんあった。胸が痛い。本当にたくさんの支援を頂いた。でも、これからは自分たちで造り直していくのか。冬だ。気温は7度。寒いなぁ。寂しいなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016/11/08          Apparatjik  / Arrow & Bow

 

 

 

熊本から。銀行と工務店との契約も終えて、とりあえずほとんどの手続きは終わった。後は1月着工を目指して進める。ミニマルでかつ日本的な建物になる予定。今回の震災で、「生活することとは?」と改めて考えた。震災前は「まだまだ全国どこでも勤務できるぜ」と思っていたが、将来の定住を熊本に完全に決めた事で、一気に物事が決まった。 1つは賃貸をやめたこと。掛け捨てで6万近い賃貸を払うのはもったいないの極みだ。自分の財産に繋がらない。次に家の方向性。親の老後と将来年をとった自分を考えた構造体。庭の植生、地域への繋がり。3つ目は仕事。自分を鼓舞するために突き進んでいたが、これからは家族を含めたあり方を考えなければならなくなった。  最小であり、循環型の精神体系と余白のある高効率な生活を願う。難しい課題だが。 

不屈のちっぽけな光 vs 永遠に密集する闇、OK?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016/11/08           古明地洋哉 / untitled

 

 

熊本から。家の設計は難航を極めており、理由は俺の強いこだわりと担当者の温度差にあるから?  窓は簡素で美しい配列を求め、余計な装飾を全て排除。現在の雰囲気と未来の経年劣化からのいい味感   も考慮、設計のやり直しは5回目に突入した。リビングは20畳の天井約5mの吹き抜けにし、その高い位置にスピーカーを置き広い空間でゆったり音楽を聴くのを前提に。俺の部屋はプロジェクターでの投影を前提に。母の和室は普遍的な和の趣で。震災の暗い気持ちを放ち、良い家づくりをしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016/10/23           hide / Misery

 

 

熊本から。hide20年前のライブ映像が3Dとなってリメイクされた。当時俺は高校2年だったけども、福岡サンパレスに姉とライブに行った。あの頃と変わらず、スクリーンのhideは相変わらずカッコよくて色あせない曲が爆音で流れていた。いつも俺の中には彼の曲が流れていて、助けられてた。気づけば年齢もhideより年上になった俺は、結局は変わらずに大人の社会で生きている。子供だったあの日と、いつもの日常と、流れる時間。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



2016/10/10           LINDBERG /MINE



熊本から。久しぶりの3連休だったが、明日から大分の山奥へ3週間行ってくる。やれやれ。 連休中は庭木の植え替えやら、設計の打ち合わせやらで、ようやく新しい家の設計とデザインが決まった。最新のテクノロジーと伝統的な建築様式が、美しく交差した和風の建物、にする。ざっと例えると、”最新の京都”って感じか。財布から2350万円が消えていったよ。ぐああああ。     建築家も若手、と言っても、俺と同じ世代だけども、良い設計をする人だ。庭も母がたくさん花や木を植えていたので、解体前に救える植物をできるだけ植え替えて少しでも以前の記憶を残そうと思った。そして建物と庭の関係性を考え直し、建物の中から見える風景を重視、家から庭への自然な移行を考えて、オレ流の庭造りをやっている。完成したらぜひ熊本に遊びに来てほしい。
















 

 

2016/09/19           ACIDMAN / 最期の景色

 

 

熊本から。熊本震災から5ヶ月がたった。もちろん元の生活には戻っていない。今日は家の話を。  実家を解体する順番が少しづつ近づいてきた。予定よりも少し遅い、11月には工事が始まるだろう。俺の部屋の物は全て出し終えた。あとは大きな家電でおしまい。いよいよ37年住んだ家ともお別れだ。俺が生まれて、あの玄関で迎えてくれて、以来静かに寄り添ってくれた。大雨の日も台風の日も、地震の日も静かに守ってくれた。 仕事で挫折した時も、恋人と別れた時も、無職になって苦しんだ時も、静かに抱きしめてくれた。そして役目を終えて、次の家へと引き継ぐ。最期の日、俺は。    もう会えない。    そんな出会いをこの歳になってたくさん経験した。誰であってもいつも悲しい。それは   分かるだろうか。  人ではなく家であってもこんなに悲しいものなんだ。言葉を交わしたことがない、ずっと一緒にいた存在。なんて事だ。俺より先に逝ってしまうなんて。もっと一緒にいたかったよ。

 

手を振る君が遠くに消えて、そんな景色の最期にしよう。

この曲を聴いていると、家への想いにかわってしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016/09/09      神聖かまってちゃん / 友達なんていらない死ね
熊本から。 9モンスターというアプリでの出会いについて。 新しい出会いを求め、アプリでの出会いを試みたが、その結果を振り返りたい。怒     今まで沖縄時代を含め、7人のモンスターに会った。偶然かどうかわからないけど、ほぼ全員クソだった。常識がなかったり、ドタキャンされたりと、ネタじゃないかと思うくらい散々な目にあった。会う前から「好きです愛してます!」と言い続け、実際会ってみると年の割にワガママ好き勝手だったり、鬱になったとかで消えていったり、顔隠していい感じに写真写ってたりと、もうとにかくクソばっかりだったぞバカヤロー! もっと普通に、マトモな人に会ってみたいわコンチクショー!
     
2016/08/17      Ólafur Arnalds / Doria
熊本から。 地元に帰ってきて半月が経った。怒涛の夏休みを満喫しているが、そのほとんどは住宅展示場へ行くことと、設計士と打ち合わせに明け暮れている。九州の同期もわざわざ熊本に会いに来てくれて嬉しかった。
沖縄の海とはしばしの別れで、先月行った海が懐かしい。最後の海はとても美しくて行ってよかったと改めて思った。あの日の青い空と青い海は忘れない。
実家の被災も一歩前進があって、2次審査の結果、役場も保険会社も「半壊」と認めてくれた。これで、35万の保険金が一気に800万近くに増えた。助かった。やっとこれで、一歩を踏み出すことができる。うちの周りの家も徐々に修復し始めて、建替えている家もある。俺は相変わらずこういうのにはとことんこだわるから、8社近くの工務店、住宅メーカーを今現在競争させている。最終的に、俺のセンスと予算を納得させ、良質な住宅を提供する会社にサインする予定だ。でも、まだまだ時間はかけるつもり。家にいて落ち着ける、時間がゆっくり流れる、本当に良い建物に住みたい。
仕事はとても順調。新しい職場も新しい人たちもいい感じだ。休暇明けに超ド級のキツイ仕事が待っているけども、いつものようにドッコイ乗り越えていくんだろう。
     
2016/07/27      Cocco / Raining
沖縄から。 今までお世話になった人たちと別れの酒を交わす。今週で沖縄とはお別れだ。福岡の友達も沖縄に来てくれて、最後の週に思い出の場所を全て周ることが出来た。彼とはいろんな事を話し、わずか3日間ではあったが喜怒哀楽の全て感じるという不思議な関係になった。8月に再会を約束して、これから少しづつ二人の絆を作っていければいいなと思う。
沖縄について思うことはたくさんある。米軍基地と沖縄の問題は、俺の実感ではあるが、もはや、お互いわかりあうことが出来ない世界まで来ている。 中国と沖縄の関係は、まさにジワジワと食われつつあるのかなと感じる。 一方、沖縄の人はどうかというと、相変わらず ”なんくるないさー” の精神で、混みいった問題にはすぐ思考停止だ。口を閉ざし、泡盛を飲むか、もはや問題意識もなかったりする。   残念ながら、これがこの11年間の印象だ。
海は目眩がするほど青い。光の角度によっては、その青さから、たちまち吸い込まれそうになる。太陽は容赦なく刺してくるし、風は塩っ気満載だ。その生活ももう終わり。あの人が育った島、日本とアメリカに利用されている島、珊瑚礁に守られた美しい島。
 
2016/07/03      This will destroy you / Quiet
沖縄から熊本へ。 正式に熊本への転勤が決まった。11年間住んだ沖縄をついに離れることになる。あと1ヶ月でさよならだ。思い残すことはない。次は熊本へ戻り定年の最後まで使命を全うするのみ。沖縄から熊本へ。出会いと別れ、終わりと始まり。沖縄では素晴らしい人達に出会えて、そしていずれかは去っていった。静かによせる青い波、揺れた赤い大地。再び戻るふるさとで新しい生活を再建しよう。熊本に一生を捧げ、俺の中に生まれた、新しい出会いを形にしよう。風鈴の音が聞こえる。
 
2016年6月1日     ACIDMAN / 季節の灯
沖縄から。 熊本大震災その後、色んな事を一人でこなさないといけなくなった。仕事はあんまり手につかなくなったけども、周りが励ましてくれたり涙を流してくれた。1度だけストレスか。過呼吸になって倒れ込むという、自分でもこのストレスの蓄積に驚いた。  我に返り、何をしなければ、どれに集中すべきかを考えて やはりまずは家の復活だった。壁は割れ、雨漏りがしてブルーシートもめくれているような実家。これを助けなければ母親も元気を取り戻せないと。急いで住宅会社を探したが、ある考えがひらめいた。それは、1300万近くのお金を一生かけて払うのに、それを大手住宅メーカーに払うことはしたくなかった。同じ町で頑張っている工務店に俺のお金を落とし、その工務店と取引業者が潤えば、それは生涯をかけて育った町への復興になると考えた。そして俺の意思を汲み取る建築家とも出会い、新しい家の形についてやり取りをしている。少しづつ取り戻していく。また穏やかな普段の生活を。
 
2016年5月5日      THA BLUEHERB / ill-beatnik
熊本から。この1週間はほとんど家の片付けと屋根の修理に明け暮れた。余震は忘れた頃にやってきて、まるで「気を抜いたらいつでも殺すぞ」と銃口を向けられた気分だった。たかだか1週間いただけで物凄いストレスを受け、母親にはキツくあたったりと本当に情けない。
実家の被害は甚大で、完全に住めるには相当な額の修理費が必要になった。屋根を全部入れ替えても300万は軽くするだろう。更に構造的な被害や、家屋が健全であるという確証は全くない。建て替えないといけないかもしれないが、1000万円近くのお金を工面するには簡単ではない。被災証明書や罹災証明書を申請して、役場から正式に”被災者”として認定された。
熊本の街並みは破壊の限りだった。屋根はブルーシートで覆われ店舗は潰れシャッターが閉まっていた。たくさんのゴミが道端に積まれ、通りは何か物静けさや どんよりとした空気が流れていた。 そんな中、THA BLUEHERBが昨日、予定通りライブに熊本に来てくれた。多くのアーティストが公演中止を発表してる中、彼らはしかも無料ライブに変更してくれた。真夜中のフロアで俺は言葉と音に泣いてしまった。彼らの音楽に これで何回目だろう、、、救われたのは。 そして、くまもんが活動を再開した。ニュースで、くまもんがおばあちゃんに握手するとそのばあちゃんは嬉しくて泣いてしまった。子供達はみんな笑顔になってくまもんと遊んでいた。みんな笑顔になっていた。もう くまもんは単なるご当地キャラクターではなくなっていた。熊本県民の心の支えであり、拠りどころであり、希望でもあった。 涙が出る。
困難や不安、これらを今実感している。今までにないくらいの。俺はこの壁を越えないといけないんだろう。東北の人達の気持ちがやっと分かった。大変だったんだな。こんな気持ちだったのか。あなた方を背に俺はどうしたらいいんだろう。気持ちの整理はまだついていない。あまりにも多くの思い出が壊れてしまった。  時間は過ぎ、明日沖縄に戻る。
     
2016/04/17          秦 基博 / 綴る
熊本への想いを。 ご存知の通り、熊本が悲惨な事態に陥っている。日に日に死者数が倒壊した家屋が、行方不明者が、被災者が。 そんな言葉が押し寄せてきて、耳を塞ぎ目を背けたくなる。俺の家族はあの震度7をどうにか逃げ出して助かった。家は、町は、、、 凄いことになっているらしい。5月に帰る予定なので、俺の部屋は片付けないでくれと家族に伝えた。どれほど凄かったのか確かめたい。
テレビを見て君は思い出すだろうか。二人で行った阿蘇や、その途中の阿蘇大橋。あの崩落した橋は二人で渡っているよ。孤立し自衛隊ヘリに助けられた温泉旅館も俺らが行った温泉。風力発電が見えるあの崩れ落ちた現場も、土砂が流れ込んでる川も、熊本城も、テレビで映る想い出の場所はたった1日で壊れてしまった。覚えているだろうか。温泉につかり、焼酎を飲んで、二人で寄り添って寝た、熊本。俺の育った熊本。ふるさと。  胸が苦しい。
たくさんの人が死んで家を失った。そして現在進行形で苦しんでる人や、疲れきっている人が、黙々と我慢を重ね終息するのを願っている。どうか東日本大震災を胸に、熊本を。まだ終わらない。仲間達が頑張っている。
2016/04/09     eastern youth / 素晴らしい世界
一昨日職場の人が自殺した。奥さんと今週入学式を迎える子供を残して。とてもいい人だった。32歳で昇任も早く体力バリバリで頭の良い人だった。理由が全くわからない。俺は葬儀にはいかなかった。悲しみと憤りと無力感と色んなものが渦巻いて、とてもじゃないけどご家族を見ることもできなかったし、俺の死生観が他の人と違うから行かなかった。ここを離れた魂は次の物質へ。 でも、残された家族は?両親は?   想像を絶する苦悩だろう。。この先ずっと。     死ぬくらいだったらアフリカでも南極でも行けばよかったんだ。守る人達がいながら死を選ぶ、、勝手だ。だけどそんな判断をするくらい、脳はダメージをうけていたんだろう。俺らが見る世界とは? 命を絶つということは?   あぁ、雨が降って、風が電線を揺らしている。不思議だ。アイスランドでこの写真を撮った時、この人の死について載せるとは思ってもみなかった。あの日シャッターを切った、あの日 あの時。

2016/03/31     hide / HURRY GO ROUND

3月は別れ。4月は出会い。4月から新しい部署での仕事になった。いろんな角度から要求され、成果を求められる。今回の部署も俺のレベルアップの一つになればいいし、次の段階に進むための何かになればいいと思う。11年経ってようやく日本と世界の入り口で仕事ができることになった。3ヶ月や3年足らずでは到底答えが出せない我が社は、汗や涙や傷を負った分、求められ信頼されるのだろう。今の仕事を天職だと思う。4月は出会い。メリーゴーランドのように。

 

 

 
2016/03/19     Godspeed you! black emperor / moya
1日だけ東京へ。Godspeed you! black emperor が来日した。ライブは圧倒的で選曲も良く、会場の規模やら音の具合まで、もう全てが素晴らしかった。Hope droneのノイズで始まり、moyaを演奏。その後、Light! inside of light! へと流れ、sleep。 まさかのBBF3で、アンコールはProvidenceだった。”俺の好きなアーティスト別格1位”の座を16年間続いているバンド。轟音と16ミリ映写機が映し出す風景が闇の中へ。そして最後は光を放つ。一貫した活動を続け何年も何年も世界を周っている。途切れる事なく研ぎ澄ませ、深化させ、変化を取り込む。終わらないプロセス。特化した能力を永遠に放ち続ける。ストイックなまでに。まさに理想、こうありたい。 不屈のちっぽけな光 vs 永遠に密集する闇、OK?
 

2016/03/12     envy / 君の靴と未来

沖縄から。挑戦は形になる。人生でもかなりの挑戦だったプロジェクトは終わった。最終試験では手足が震え、プレッシャーに押しつぶされ、諦めそうになる自分がいた。でも隣にはずっと一緒に頑張ってきた同期がいて、最後の最後で乗り越えることができた。 心が折れそうになった時、自分に負けそうになった時、心の中にはまだあの頃の彼が笑っていてくれて、ここで負けたらダメだと思った。もしかしたらまた振り向いてくれるかもしれないと、そんな 本当に勝手な事を思いながら毎日戦っていた。肩脱臼、肋骨骨折、インフルエンザ、ヘルニア再発。咳をするのも寝るのも激痛。もう体はポンコツだ。でもこれでいいんだ。何歳だろうと挑戦すれば道は開けるし、諦めなければ、望まないかぎり終わりは来ない。 俺も頑張るよ。だからこれからの君も。今の君が笑っていて良かった。 ありがとう さようなら。

 

 

 
2016/01/24   everything bad the girl / before today


寒風の沖縄から。久しぶりに沖縄にいて暖房をつけるほど今日は寒い。年明け早々物凄く忙しくてそして今年の仕事はいつもと違う。昨日選考が行われて、先月から今日までずっと積み重ねてきた成果が認められて、次のステップへ進む。純粋に嬉しい。自分の頑張りとは裏腹に、他人の評価ってのは合致しない事が人生殆どだが、今回はそれが正しく動いた。 これで来週から怒涛のプロジェクトが始まる。それに参加できる事に武者震いを感じる。これを乗り越えたら俺はかっこいいだろうか。振り向いてくれるだろうか。溺れた君を助けたあの日、あの日こそ、俺が初めて人を助けた瞬間だったよ。俺の今は、あの日踏み出していたんだな。
 
2016/01/03     hide / JUNK STORY
無事に日本に帰ってきた。一番楽しみだったCERNはビックリするくらい年末休暇に入っていて、ゲートの前で立ち尽くすはめに。せっかくTシャツを買おうと日本から出向いたのに残念。  

ジュネーヴの街並みはとても綺麗でサン・ピエール大聖堂や国連欧州本部など、どれも洗練されていて良かった。日本とは全く違う感覚、わずか20時間移動すれば言葉も文化も宗教も違う場所にいる。圧倒的な一人の存在に孤独感とワクワク感が混在する。全ては自分の判断、行きたい所も食べたい物も全て自分次第だ。知り合いもいなければ、もはや日本人さえ見かけない。



いつも旅行ではそうなんだけども、普段の生活は変えないようにしている。筋トレやジョギングもするし、ホテルでだらだらしたりもする。まるで生活している様な感覚でその国には滞在する。スイスは日本の3倍くらいの物価だったので食費が物凄いかかった。マックのチキンバーガーセットは2000円したし、1回の食事で3000円くらい飛んでいく。だから近所のスーパーで惣菜を買ったりしてやりくりした。団体ツアーでは不可能なスタイルだ。

ジュネーヴからマルティニーへスイス鉄道で行き、バスに乗り換えイタリアへ向かう。列車はレマン湖沿いを走り、アルプス山脈に近ずく。山が迫ってくる感じ。アルプス山脈をバスで越えマッターホルンとモンブランの間にある街、北イタリアのアオスタに到着した。イタリア語は全く分からないし、英語を話すイタリア人もいなかったのでますますクレイジーな状態だったが、なんとか快適に過ごした。アオスタでは物価が安くて感動した。コーヒーとクロワッサンが250円位だったのがびびった。1500円くらいかかるつもりだったから。

アオスタで3日間過ごし、再びジュネーヴへ戻る。国境を越え、少しだけフランスに行き昼飯を食べた。 旅も後半に入り人恋しくなっていた。別れた相方を思い出し、二人で来れなかった事を悔やんだり、2015年を振り返ったりとわりとダークな感じになったりした。しんちゃん、鳥がいるよ  しんちゃん、変わったお店があるよ  しんちゃん なんかライブやってるよ、、そんな独り言を、誰にもなく言いながらとぼとぼ歩いた。声が聞きたかった。

美しい景色、静寂な風景、広がる光景。一人では何も出来ない現実と、俺は何でも出来るぞという可能性。12日間の旅で触れた思考は2016年へと繋がる。そして年明けからさっそく一つの挑戦が始まる。 俺はそれをクリアしないといけないし、出来なければ腑抜けだ。新しい年が始まり、積み重ねを繰り返す。2015年の扉は完全に閉じた。さあ 前を向いて、1つ1つ。
JUNK STORY 明日の歌につなげようか。

2015/12/13     kiasmos / looped

沖縄から。 今年の年末は海外で過ごす。今年はスイスのジュネーヴとイタリアのアオスタに行く事にした。スイスは以前からCERN(欧州原子核研究所)に行きたかった。素粒子の研究とか、もはや未知すぎて中学生の頃からワクワクする分野で、昨今の大型ハドロン加速器の稼働やヒッグス粒子の発見で実際に行ってみようと決めた。イタリアへはスイスから鉄道とバスでマッターホルンのふもとまで行く予定。冬のヨーロッパ楽しみだ。
 

2015/12/06     渡辺美里 / シンシアリー

沖縄から。渡辺美里のライブに行ってきた。デビュー30周年らしい。ちょうど最近、Amazonで20周年ライブのDVDを買ったばかりだったので数日で10年間の空白が埋まるスピード感だった。   小学5年の時に、担任の先生からカセットを借りてダビングした"Power ー明日の子供ー "が始まりで、それからずっと聴き続けている。浜崎あゆみのような劣化の激しいアーティストや消えていくアーティストが多い中、30年間音楽をやってきた "力" というのは物凄く強く美しかった。途中歌詞と思い出がシンクロして涙したり、いやもう本当に良いライブだった。あんなクールな人を尊敬するよ。

 

 

 

2015/12/02      mono / Elysian Castle

挑戦と安定について。沖縄から。   毎年、気付いたら自分にあれこれ課している。英語をマスターするんだとか、体力をガンガンつけるぞとか。でも普段の仕事が、生活のメインになっていて、横道にそれることがほとんどだ。すると毎日良い感じで過ぎていて気付いたら安定して過ぎている。肝心の中身は? うーん。    沖縄にいて、10年経ってわかったことは、リゾート地なだけであって、実は特に何もない。毎日コーラルリーフに用があるかというとそうでもないのだ。車での遠出はし尽くしたし、近場はある程度揃っている。土日はそんな退屈感と共存しなければならない。    今年の5月くらいから水泳を始めた。今では1日に3000mを泳ぐほどになった。何かひらめきがあって初めた事が未来へと繋がることを、俺は知っている。だから何じゃない、この退屈しのぎの水泳も必ず未来に繋がるんだろう。その未来が現れるのが楽しみだ。 あと、先日ゆとりの後輩に、蚊がいるから蚊取り線香つけてくれとお願いしたらこうなってた。この間違い、わかりますか?
 

2015/11/24          envy / your heart and my hand 

次の世界へと進めるように想いを書こう。先月、4年間付き合った相方と別れた。毎日、なんだか穴が空いた気分で過ごしている。二人で永く付き合っていくこと、お互いの距離をどう考えるか、そういう事をこの歳になってもまだ解らないでいる。このままでは、良い関係を維持できないと感じ、突然別れを告げて彼との距離を絶った。お互いが進む未来が少しづつ変わってきて、相方も  もう一人前の大人になっていて、ふと気付いたら俺らはいつの間にか違う軌道に入っていた。俺にはモヤモヤした付き合い方はできなくて、今にも彼を嫌いになりそうだった。だったらそうなる前に、大好きなまま別れよう、、そう決めた。
またいつか、二人が歳をとりお互いの調和がとれ、手を繋げる日まで。
君の心と、僕の手。
 








2015/11/23          envy / two isolated souls

また来てくれてありがとう。2008年から使っていたMacBook Proが眩い画面の発光を最期に役目を終えた。あれはビッグバンだったんだろう。そして遂にこのページもタブレットで更新する日が来た。iPad Proを購入し、今までMacでやっていた事がiPadでどこまで出来るか。 そして、、独り言を始めて11年が経ってしまったけども、時代の流れとともにここはアナログな場所として残しておく。あなたも歳をとり俺も歳をとる。変わるものと変わらないもの。

     
  
 
 
  
  
    
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